大好きな主上(十二国記における王に対する呼び名です)の本たちです。
このページでは、悪霊シリーズの感想を載せています。
十二国記シリーズ | ||
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月の影 影の海 上・下 | 風の海 迷宮の岸 上・下 | 東の海神 西の滄海 |
風の万里 黎明の空 上・下 | 図南の翼 | 黄昏の岸 暁の天 上・下 |
華胥の幽夢 | 魔性の子 |
悪霊シリーズ | ||
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悪霊がいっぱい!? | 悪霊がホントにいっぱい! | 悪霊がいっぱいで眠れない |
悪霊はひとりぼっち | 悪霊になりたくない! | 悪霊と呼ばないで |
悪霊だってヘイキ! 上・下 | 悪夢の棲む家 上・下(ゴースト・ハント) |
その他 | ||
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緑の我が家 Home,Green Home | くらのかみ | 東亰異聞 |
過ぎる十七の春 | ゲームマシンはデイジーデイジーの歌をうたうか | |
屍鬼 上・下 | 黒祠の島 |
悪霊シリーズ
小野主上の初期の作品です。
残念ながら現在は絶版で、読む手立ては図書館で借りる・古本屋で探す、のどちらかしかありません(ちなみに私は図書館で借りました)。
また、悪霊シリーズのほかに、通称”ゴーストハント”と呼ばれる、一人称だったのが三人称になった「悪夢の棲む家」という本が出ています。
こちらはネタバレ要素が強いので、もし可能であれば「悪霊がいっぱい!?」から刊行順に読むことをお勧めします。
さらに厳密で詳しいことを知りたい場合は、Wikipediaの悪霊シリーズの記事が判りやすいですよ。
4巻目の「悪霊はひとりぼっち」のあたりからどんどん引き込まれて行き、ティーンズだからと侮れません!
また、「ゴーストハント」として、マンガ化(いなだ 詩穂/画)、さらに2006年10月〜はアニメ化もしました。
“あたし”こと麻衣の通っている学校には旧校舎にまつわる怪談がある。 旧校舎を取り壊そうとすると機会は壊れるわ、人は死ぬわ、おまけにお化けは出るわ… 困った校長が読んだのは霊能者のぼーさん、巫女さん、霊媒さんにエクソシスト、 そして天上天下唯我独尊的ナルシストのナル君こと、渋谷一也。 ナル君の助手、リンさんに怪我をさせてしまったせいで助手をつとめる羽目になった麻衣は、 その人たちと共に問題解決に貢献する・・・?
残念ながら現在は絶版になっています。アニメ化も果たしたと言うのに……
小野さんの初期の作品だけあってとっても軽いです。 麻衣の一人称だし、発言が改行されていたりするし、全体に文字数が少ない のも手伝って、サクサクと読めました。
天上天下唯我独尊。態度がものすっごくナルシストです(笑)
ナルとリンさんは渋谷の道玄坂付近に「渋谷サイキックリサーチ」通称SPRという店(?)を構えていて、
そこに校長が依頼したんです。が、所長のナルは17歳なんです!助手の方が年上…!
ナルの助手、リンさんまでもが「ナル」と読んでいる理由が知りたいところですね。 ともあれ、今のところはそれほど怖くなかったのでホッとしました。
麻衣が「渋谷サイキックリサーチ」でアルバイトを始めて3ヶ月、やっと依頼らしい依頼が。
訪ねた古〜い洋館は見ただけでも恐ろしい所。
誰も居ない部屋なのに家具が全部サカサマになり、依頼者の娘、礼子ちゃんの命が狙われ…
またまたぼーさん(滝川法生)、巫女さん(松崎綾子)、霊媒(原真砂子)、エクソシスト(ジョン・ブラウン)、
それにSPRのリンさんとナルが集まって
事件解決に努める。ポルターガイストの原因は―!
それほど恐怖な場面はなかったです。 礼子ちゃんのことでハラハラしましたが^^;
一つだけ指摘させてもらうと、礼子ちゃんの年齢が8歳にしては幼すぎた 気がします。6歳くらいが妥当では?
真砂子とナルの関係が気になりますね。 うんうん、だってナルの仕事少なそうだし、依頼されてもほとんど断って いるのに麻衣をやとうお金には困ってなさそうだし、やっぱりお金の援助が??
ということで、例によってあんまり書くことがないです。 軽いのが魅力なんですよね。多分。
今回の調査は次々に訪れる女子高生の依頼で始まった。 「友達がキツネにとりつかれた」「ポルターガイスト」「その席に座ったコは 必ず事故にあう」などなど…調査に乗り出したら霊たちが怒り出した!
湯浅高校3年の笠井さんがスプーン曲げをしたのを発端に、笠井さんは嫌われ、 それをかばった沢口さんは学校に来なくなり、さらにその2人をかばった産砂先生も 白い目で見られ…麻衣のカンが冴えて問題解決に。
ナルもそこそこやさしく、リンさんも…? 分かったようで分からないです^^; 麻衣がなんととある能力があるらしいです!
私の面白さで言うと、「3冊目>1冊目>2冊目」です。はまって来ました。
麻衣が実は能力のある人で、活躍していて嬉しかったです♪
ずっと1冊目のような調子で「問題発生」→「SPR出陣」→「解決」だけでシリーズが続くのかと考えていたのに(赤川次郎さんの三毛猫ホームズや三姉妹探偵団のような)、
その中にもストーリーというか、進展があって、良い方に裏切られて楽しいです^^
少しずつですが、各人物の秘密(?)なんかが分かってきて、そそられますね。
麻衣は学校、どうしてるんでしょうか?昼間も他校に詰めているし…
黒犬が人をかんだり、12日ごとにボヤがあったり、男の子の幽霊が出たり、と 手を持て余した緑陵高校の校長がナル(その他のメンバーも)に調査を依頼。 幽霊その高校で自殺した生徒が関係していた… 鬼火が人魂を次々と食べ、吸収し、どんどん大きくなり、4つの大きな 鬼火になってしまい、これは呪詛を返すしかない、ということになり―
ナルとリンさん、ぼーさんがかっこいいです!!
小野主上は霊とか宗教とか歴史とかに明るい人なんですね。
そうでなければこんなに書けないはず。
リンさんの陰陽師…ああ、かっこいい。
ぼーさんも結構いい人じゃないですか〜。
十二国記で折伏にも使われる「りん、びょう、とう、しゃ…」という九字(九字護身法で検索するとわかります)も出てきました。
ああ、どんどん悪霊シリーズの魅力にとりつかれていくようです。
私は霊とかは(見たことが無いので)信じない方です。でも、本の中ではそういう先入観を捨てて読むと楽しいです。
絶版になっているのが惜しいですね。アニメ化を機に復刊するといいなぁ。
のめり込んでいるせいで、全く参考にならないですね。すいません…
幽霊屋敷の調査をしに諏訪まで行ったナルご一行。そこには麻衣らを含めて 総勢20人もの霊能者が呼ばれていた。その中から3人が消え、屋敷の調査を していると隠し部屋を発見。さらに調査を進めると家の中央が高くなっている ことが判明。そして麻衣が連れ去られた―
これはすごい。今までも十分面白かったのに…さらに楽しさアップです。
麻衣の家庭環境やリンさんの素顔(?)が少し明らかになりました。
あとがきから読んでしまって麻衣が何?リンさんが何?と思ったものの、
そうだったのかと頷く事実の連続。でもまだ謎ばかり。
ナルに依頼をした森まどかさんも…よくわかりません。
中途半端に情報を得たせいで、余計分からなくなったみたいです^^;
今回の「幽霊屋敷」が舞台なのも私の性に合っていたかも。
『DQ』『FF』『女神転生』など、RPGの名前まで出てきて、ああ、小野さん
らしいなぁ、としみじみ。
ただのティーンズノベルでは無かったのです。奥が深い…
ヴラドさん、怖すぎですって。
吉見家は、代替わりの時に家の者が死んでしまうという怪異が起きる。 そして今回当主が亡くなり、家族が何かにとりつかれてしまう。巫女さんが 取り除くとナルに乗り移ってしまい、仕方なくリンさんが眠らせる。 ナルが いなくなってしまったSPR。巫女さんが大活躍するも…
あらすじなのに結構最後のほうまで言ってしまったかも…巫女さんが大活躍だったんです。めずらしく。(←失礼)
それで、ナルが力を使うわけでして。何の力かは、読んでみてのお楽しみです(笑)
やっぱりこういうこと(話の進展?)があると楽しくてしょうがありませんねぇ。
話自体も主上らしい、複雑な感じでしたね。前回の「悪霊になりたくない!」といい、簡単な地図があると嬉しいです…
主上特製のマッピングだとさらに嬉しいですけどね。
今の心境としては「次で終わりなのが寂しい!」に尽きます。 最初は無駄に登場人物が多いんじゃあないかとか、麻衣に変哲が無さすぎる とか、心の片隅で思っていたのに…話が長いことを憂えるくせに、 いざ終わってしまうとなると寂しく感じるんですよ。デル戦も、十二国記も(こっちはまだ完結していませんが)… これではグイン・サーガ(100巻越もあります)が完結したらどうなってしまうことやら(^^;
全く持って個人的な話で申し訳ないですが…
男性陣、みんな好きです(女性陣も好きですけどね)。特にリンさんとぼーさんが。
リンさんの謎ももう少し明かされるのでしょうか。リンさんの、というよりはリンさんとナルの関係についてかな?
でもどっちも旦那様には向いてなさそう(苦笑)
飛ぶように読むと、感想も飛びますね。すいません。ごめんなさい。
幸いなのは、アクセス数が少ないことです。参考にはならないでしょうからね。
ナルが退院して、道玄坂のSPRに帰ろうとしたら、道に迷ってしまった。
もと来た道に戻ろうとすると、ナルが「やっと見つけた。しばらくここの
バンガローに泊まる。みんなは帰っていい」と言い出した。
もちろん麻衣たちは残ったが、そこにはナルの大事な人が…
その合間に来た依頼。廃校になった小学校に幽霊が出るという。調査に
乗り出したら、なんと閉じ込められてしまった。リンさんが消え、綾子が消え、
ついにナルまで消えてしまった。夢の中に彼が出てきて「麻衣が浄霊しろ」と―
上巻は依頼の話が主ですが、下巻に入ると今まで謎だったことが解き明かされ、 ぼーさんのおかげでナルの素性、辺鄙な場所に留まった理由、その他諸々が 全て分かっちゃいます。ぼーさん、ブラボー!(笑)
一応依頼についての感想を書きますと…
麻衣の周りの人たちが一人ずつ消えていき、その代わりに子供に入れ替わっているのに全然気が付いていなくて、
自然に受け止めてしまっていて、恐ろしくなりました。
初めの二人が消えたときは「あれ?私がおかしいの?」と思ったくらいです。一人称なのに(だからこそ?)
こんなに上手に描くことが出来るるとは、主上はやっぱりすごいですねぇ。…と、結局そこに行き着くわけですが。
単なるティーンズノベルだと思って侮ってはいけなかったのですね。
主上の初期の作品だからと侮ってはいけなかったのですね。
きちんと諸々の(陰陽道とか、キリスト教とか)情報、知識を仕入れてから書いているのが伺えます。
現に、「おまけ」の参考文献の量がものすごかったですから。
ええっと、これから先はものすごくネタバレしますので、既に読み終わって いる方、読んでないけど構わないという方のみ、文字を反転させて読んでくださいまし。
↓ここから↓
↑ここまで↑
本当はおとといには読み終わっていて、でも中々感想を書く気分に慣れなくて、
終わってしまった寂しさを感じていました。
でも、あの終わり方からして、「また会える」と分かったので、ホッとしています。
だって、あらすじには「さよなら」を示唆するような文面だったんですもの…早く「ゴーストハント」を読もう。
今までで一番長い感想になりましたが、この辺で。 ここまで読んでくださった方、長文にお付き合いいただいて ありがとうございましたm(_ _)m
ナルが日本に戻ってきて、SPRに依頼が。阿川翠さんとその母が購入した家に「何か」が出るという。
翠の友達とその同僚の広田正義が相談に乗り、SPRに頼んでみることにしたのだが、
広田は霊を全く信じない、否定派の人間だったので不信感満々。
麻衣らは調査に乗り出して家に調査をしに行って驚く。なんと窓という窓全てに鏡がはまっているのだ。この家に出る「コソリ」の正体とは―
「ゴーストハントシリーズ」なんですが、出ているのはこの上下巻だけ、
小野さんも続きを出す気がないらしいです。
ティーンズの枠に収まりきらなかったという所でしょうか。
読者は恋愛要素を欲し、小野さんはそれを入れる気がなかったと。
くどいようですが「悪霊シリーズ」を先に読んでいたほうがいいと思います。 かなりネタバレしていますから。
広田さんはSPRの人間が泊り込み調査を行ってからも「こいつらはだましている」と言いっぱなしで、とにかく否定派です。
でもそれが霊を信じない読者と同じ目線になっていて、上手いこと引き込んでくれると感じました。
小野さん曰く、初めて手に取った人にも分かるようにしたのだそうです。
途中上巻の5ページほどが抜けていて(図書館の本なので、古くなってしまったらしい)、 なんとか推測で読み進めましたが、もう一度通して読みたいところです。
楽しかったのに文句を言うのは良くないですが…
あとがきにも書いてありましたけど…メンバーを無理矢理出しすぎかもです。
ぼーさんはともかく真砂子と綾子は少し(かなり?)無理があるでしょう。
同じくあとがきに「悪霊シリーズの最後のほうは”一人称を生かしてプロットを作った”」という 感じのことも書いてあって、裏話みたいで良かったです。ああ、あとがきが楽しいと感じてしまう…
軽かったですね、かなり。
いつか再読します。ちょっと斜め読みしすぎた感もありますし。
これを読んだ夜、洗面台の鏡に立つのが怖かったです(笑)